SturgeonLOHAS(スタージョンロハス)

「奥伊勢」として知られる三重県大台町の神滝(こうたき)地区には、日本一の清流「宮川」にそそぐ渓流、始神川(はじかみがわ)が流れます。その始神川の清水を取水し、自然環境に優しい生産システム「アクアポニックス」により2021 年から「奥伊勢スタージョン」としてスタージョン(チョウザメ)の飼育とその卵であるキャビアの生産、クレソンの水耕栽培を行うのが「スタージョンロハス」です。

スタージョンとは

スタージョンとは、チョウザメの英語の呼び名。日本では「チョウザメ」と呼ばれていますが、海にいるサメとは種類が違う淡水魚です。背中のうろこが羽を広げた蝶に似ているためにこの名がついたと言われています。スタージョンは、2億5千万年前から地球上にずっと生息しており、「生きた化石」シーラカンスと同じ古代魚です。ロシア、ヨーロッパ、アジア北中部、北アメリカなどの大きな湖といった淡水域の湖底が主な生息場所です。明治までは北海道や東北でもチョウザメが生息していたそうですが近年は目撃情報がなく絶滅したと考えられています。

ちなみに、8月の満月は「スタージョンムーン(チョウザメ月)」。アメリカの先住民がチョウザメの豊漁を願って名付けたとされています。

王侯貴族に愛されたスタージョン

古くから世界の王家はスタージョンの美味しさを知っており、その味を楽しんできました。 西欧では「ロイヤルフィッシュ」、ローマ人は「神の魚」、中国では「皇魚」と呼ばれ王侯貴族の食卓を飾ったそうです。

スタージョンは絶滅危惧種

スタージョンは産卵出来るようになるまで長い年月が必要にも関わらず、キャビア採収のために乱獲され、また環境汚染により個体数が激減しており、現在、ワシントン条約では保護種の対象となっており、国際取引が禁じられています。そのため市場に出回っているキャビアの90%以上は養殖されたチョウザメから取られています。日本は掛け合わせのハイブリッドのほか、シロチョウザメやシベリアチョウザメなどの原種を人工孵化させたものが養殖されています。

「始神川」奇跡の水質との出会い

スタージョンの養殖を始めるにあたり、各地で水の調査を行い、宮川の渓流「始神川」のある大台町神滝地区へとたどり着きました。水質はスタージョンを養殖するための大切な要素。始神川の水質はスタージョンの体液、体の水分のPH(ペーハー)がまったく同じ数値を示したことから、この地へ決めました。

餌へのこだわり 美味しさを追求

環境にやさしくスタージョンに最適な、えごま搾りかすを加えたオリジナル餌を自社開発。えごまには、美容や病気予防として注目されている必須脂肪酸オメガ3(αリノレン酸)が多く含まれています。他の魚に比べ、うまみ成分やコラーゲン、体に良い栄養素が豊富なスタージョンをさらに美味しく、栄養価を強化しています。

奥伊勢スタージョンの誕生

種類:ベステル 体長約1.5m 、体重30㎏程度
主に日本で養殖されており、オオチョウザメの雌とコチョウザメの雄の交配種で自然界にいるチョウザメを保護するために作り出された品種です。提携する養殖場から稚魚を仕入れ、飼育しています。

スタージョンロハスでは、自然環境に配慮した次世代の循環型農業であるアクアポニックスを応用して、独自の養殖技術で三重県初のスタージョン養殖と、国産フレッシュキャビアの生産、クレソン水耕栽培を行っています。

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